引越しレスキュー

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幼い頃の引越し体験談

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私は現在52歳です。主人と二人暮らしですが、息子と娘がいます。息子は30歳で神奈川で看護士をしています。娘は26歳で大学病院で診療情報管理士と言う仕事をしています。
二人とも、現在住んでいる町で生まれ育ちました。

 

ですから、帰ってくると沢山の幼馴染が居て、同窓会などではとても楽しそうです。今でも地元に帰ると安らぐと言います。
しかし私は10歳の時に生まれた町から知らない土地へ引っ越しました。
友達も中々出来ず寂しい思いもしました。でも、生まれた町には祖父母が居たので良く家族で遊びに行きました。中学生のとき些細な事で父親と喧嘩をしてしまい、夜遅く家出をしました。いつも車で行く祖父母の家は20分位で着き、道も判っていたので、直ぐに着くだろうと甘い考えで、そこに歩いて行こうと家を出ました。
しかし、歩いてみると周りは田んぼだらけで街灯も無く真っ暗で、物凄く遠く歩いても歩いても着きませんでした。2時間位歩いてやっと辿り着いたら、いつもは寝ているはずの祖父が起きて待っていてくれました。
そんな私の姿を見た祖父は、私を引き取って育てると言ってくれました。
私は、小さい時から仲良しだった友達がいる町に帰りたかったので嬉しかったのですが、そう上手くはいきませんでした。
10歳の時に引っ越した町で10年間暮らしましたが、その場所は私には、私の子供達が大好きで帰ってくると安心すると言う感覚は全くないのです。友達は出来ましたが、皆、小さい時からの友達なので、その中には中々はいれませんでした。

同窓会があっても、懐かしいねとは言っても楽しいと思った事はありませんでした。
心から話せる友達は考えてみると一人も居ないような気がします。
そして、結婚して主人と二人で今の土地に引っ越してきたのですが、30年経った今でも馴染めません。田舎なので回りはやはり皆、小さい時からの友達ばかりで話すら合わないのです。
子供達の参観日に行っても、他所から引っ越してきたお母さん達でグループが出来、そのグループで活動するような感じでした。
子供も大きくなって子供が同級生で仲良くなったお母さん達とも中々会えなくなりました。なので、生まれ育った場所があって、そこに帰ると懐かしい友達が居ると言う環境のある人が羨ましくてたまりません。
数年前、用事で生まれた町に久しぶりに行く機会があったのですが、今まで感じた事のないような感覚になりました。胸が締め付けられるような、自然と涙が溢れてくる様な、そんな感じです。
あー、これが故郷に帰るって感じなのかなと初めて思いました。
新しい家で新しい土地に引っ越すのは夢や希望もありますが、今思うのは、自分が受け入れないと何も始まらないと言う事と、何時までも、ここから離れたいと思っていると、そこの土地が嫌いになるような事が自然と起こるんだと言う事です。

私はこれからも今の土地で暮らし、恐らく引越しをする事はないと思いますが、もしかしてこの土地を離れて別の場所に引っ越した時、私にとって、今の土地が懐かしく、胸を締め付けられるような場所になるのでしょうか。